手書き帳簿からクラウド会計ソフトへ
「毎月の記帳がたまってしまう」「確定申告の直前にあわてる」――美容室オーナーからよく聞く悩みです。施術の合間に帳簿をつける時間を確保するのは、正直なかなか難しいですよね。
クラウド会計ソフトを導入すると、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、仕訳まで提案してくれます。手入力の手間が減るだけでなく、入力ミスも防げるので、経理にかける時間を月に2〜3時間は短縮できるケースが多いです。
美容室の経理は、材料費(シャンプー・カラー剤など)の仕入れと売上の記録が中心で、複雑な原価計算は必要ありません。そのため、クラウド会計ソフトとの相性がとても良い業種です。
会計ソフトを選ぶときの3つのポイント
美容室オーナーがソフトを選ぶときに見るべきポイントは、大きく3つあります。
- 銀行・カード連携の使いやすさ — 事業用口座やクレジットカードとの自動連携がスムーズかどうか。これが使いにくいと結局手入力が増えます
- スマホ対応 — 営業中はパソコンを開けないことが多いので、スマホからレシート撮影や売上入力ができると助かります
- 消費税申告への対応 — 2023年10月のインボイス制度開始以降、課税事業者になった方は消費税の申告機能が必須です。最安プランだと消費税申告に対応していないソフトもあるので注意してください
このほかに「POSレジとの連携」を重視する方もいますが、まずは上の3つを押さえておけば、大きな失敗は避けられます。
3大クラウド会計ソフト比較
個人事業主の美容室オーナーがよく使っている3つのクラウド会計ソフトを比較します。いずれも初期費用は無料です。
| 項目 | freee | マネーフォワード | やよいの青色申告オンライン |
|---|---|---|---|
| 最安プラン(年払い) | スターター 年11,760円(月980円) | パーソナルミニ 年15,360円(月1,280円) | セルフプラン 初年度無料(2年目〜 年10,300円) |
| 消費税申告対応プラン | スタンダード 年23,760円 | パーソナル 年19,536円 | 全プラン対応 |
| スマホアプリ | あり(レシート撮影可) | あり(レシート撮影可) | あり |
| 銀行・カード自動連携 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 電話サポート | プレミアムのみ | パーソナルプラスのみ | ベーシック以上 |
| 無料お試し期間 | 30日間 | 1か月間 | 初年度無料(セルフ・ベーシック) |
初期コストを抑えたいなら弥生のセルフプランが初年度無料で始められます。スマホ中心で使いたいならfreeeのアプリが直感的で使いやすいです。請求書や経費精算もまとめたいならマネーフォワードはバックオフィス系の12サービスが基本料金に含まれているのでお得です。
導入するときに気をつけたいこと
会計ソフトを入れただけで経理が楽になるわけではありません。導入時にやっておきたいことを整理します。
- 事業用の銀行口座を分ける — 個人口座と事業用口座が一緒だと、プライベートの支出まで取り込まれて仕訳が面倒になります。まだ分けていない方は、導入前に事業用口座を作りましょう
- 勘定科目のルールを決めておく — 「カラー剤は材料費」「ホットペッパー掲載料は広告宣伝費」など、よく使う科目をあらかじめ決めておくと、仕訳の迷いが減ります
- 過去データの移行は無理しない — 年の途中で導入する場合、1月分からさかのぼって入力するのが理想ですが、難しければ導入月からスタートしても問題ありません。過去分は手書きや表計算ソフトの記録をそのまま使えます
- 年額プランを選ぶ — 月払いより年払いの方が2〜4割ほど安くなります。まずは無料期間で試して、使い続けると決めたら年払いに切り替えるのがおすすめです
当事務所のサポート
「会計ソフトを入れてみたけど、初期設定がよくわからない」「仕訳のやり方が合っているか不安」という方は、お気軽にご相談ください。当事務所では、美容室の経理に慣れたスタッフが会計ソフトの初期設定から日々の記帳サポートまでお手伝いしています。
ソフトの選定から導入後のフォローまで一貫して対応しますので、まずは初回相談(30分5,000円〜)をご利用ください。
